今どき珍しい技術とエンジン

技術

ハーレーダビッドソンは1903年に創業されてから100年を超える歴史を有しています。アメリカ合衆国では昔からダートレースが盛んです。ハーレーダビッドソンの技術はダートレースを通して磨かれてきました。同社が製造するクルーザータイプのオートバイはアメリカンスタイルと呼ばれ、日本のメーカーでもその形状を模倣したバイクが製造されています。

しかし本家のハーレーダビッドソンには国内メーカーが製造するアメリカンスタイルのバイクとは異なる特徴があります。まず同社のバイクはクルーザータイプのものだけではありません。クルーザータイプはゆったりと座って長距離を移動するのに適した形状です。一方ダートレースに勝利するために開発され、より前傾姿勢で座るタイプのものも存在します。また国内メーカーが製造するアメリカンスタイルのバイクには水冷やDOHCなど新しい技術が使用されていますが、ハーレーダビッドソンでは今どき珍しいOHVにこだわり続けています。

DOHCなどを採用したタイプも存在しますが例外的です。同社は今どき珍しい存在となったOHVを独自に進化させました。DOHCはダブルオーバーヘッドカムシャフトの略称でツインカムとも呼ばれ、エンジン上部にバルブと2本のカムシャフトを有します。しかし同社では本来カムシャフトが1本だったOHVに2本や4本のカムシャフトを採用し、独自に進化させています。特に2本のカムシャフトを有するOHVを同社ではツインカムと呼びます。